おはようございます。いつも神戸でカジュアルシャツを手がけるコトノイロシャツのブログをご覧いただき、ありがとうございます。今日の神戸はというと、梅雨真っ只中のお天気で不愉快極まりないお天気です。少し動くだけでもジワジワと汗が出てきます、、、あと1ヶ月こんな天気が続くと思うと憂鬱になっちゃいますね。でも山あり谷ありです。梅雨が過ぎれば夏の到来ですので、夏の楽しい予定をたてながら一緒に乗り越えていきましょう!
今週の新作シャツは、チャコールグレーの生地とベージュ系チェック生地を組み合わせたメンズシャツです。チェック生地は衿と前身頃に使用。衿は切り替え、前身頃はレイヤー(重ね)にしています。羽衿と台衿の全4パーツは全てチェックで作成し、前身頃は本体の上に重ねた仕立てにしています。
このシャツのポイントは2箇所。一つ目はもちろん柄合わせを行なっているということ。前中心で柄を合わせていますが、左前身頃と右前身頃の斜めのラインも繋がるようにしています。それのどこが!?当然でしょう?と思っていただけると嬉しいです。僕は服を作っていく上で大切にしている感性があります。それは「普通のことを普通と感じてもらえるようにするということです。」例えば今回のシャツが、前中心で柄が合っていなかったり、斜めのつながりが悪かったりすると「ズレてるね」と違和感を抱く方が大半だと思います。ですので、その時点で品質としては非常に低いものになってしまうんです。デザインというのは、受け取り手にその商品そのものの価値を保証し、その後に手に取ってみたいと思っていただける特別な価値をプラスすることが必要と思っています。
ちなみにこのシャツのように、不規則な動きの斜めの切り替えがある場合は、前中心意外にも合わす箇所が必要なんで、微調整が必要で、ちょっと苦戦した箇所でした。
そしてこのシャツの二つ目のポイントは、前身頃のチェック部分の裾が切りっぱなしというところです。着用などで糸がほつれ動きが出るようになります。最悪糸が全部解けるの?と思われたかもしれませんが、大丈夫です。織物は斜めにカットを入れることで糸のほつれを防ぐ効果があるからです。そしてある程度解けると残った糸同士が絡まり、それ以上解けなくなるんです。でも何かの影響で全部解けたら?大丈夫です。前身頃部分は上から重ねているので、チェック生地が全部なくなっても本体の生地があり着用には問題がないんです。まぁ絶対に起こらない現象ですが、、、。でもお洗濯の際はネット着用で弱水流がオススメです。現状のデザインを少しでも長く維持できると思います。
デザインって色々な考え方があると思いますが、ブランドの核になる考え方だと思います。これからも「らしさ」を大切にしていこうと思います。ではではよい1日を〜♪
COTO no ILOR SHIRT
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