神戸のシャツ屋さん七つ道具　その①（待ち針）

こんばんは。いつも神戸「コトノイロシャツ」のブログをご覧いただきありがとうございます。神戸もそろそろ梅雨入りかという天候になってきました。どんよりとした天候が続くと思いますが、梅雨を楽しんでいきましょー。

写真をご覧いただいてみなさんはどのように感じられましたか？ハリネズミのかわいい待ち針だ！と思っていただける方もいらっしゃると思います。一方、「ここのシャツ屋さんは待ち針を使うのか？」とビックリされた方もいらっしゃるかと思います。

というのも、近年縫製の業界では待ち針を使わないように縫製を行う事が多くなってきているからです。理由は針の混入をなくすためです。もちろんコトノイロシャツでも、基本的に待ち針を使用することはありません。しかし一般的にミシンには縫いズレと呼ばれる、生地のズレが生じます。それを職人の手仕事で調整をしてズレを防いだり、道具やミシンを変えたりして防ぎます。中には、工程中に絶対にズラしたくない箇所もあります。そう言う時にコトノイロシャツでは一着のシャツを仕上げるのに、数回待ち針を使用しています。

針を使用するしないに関わらず、一日何十回も目視で針の本数チェックをおこないます。万が一、針を紛失すれば見つかるまで店を離れません。もちろん検針器もあるのですが、やはり信頼できるのは自分の目だと思っているからです。少しでも綺麗に仕上げて、かつ信頼していただけるシャツをお届けできるように明日もミシンと共に時間を過ごします。

縫い針や手縫い針については、また今度ご紹介させていただきますね♪