こんにちは。今朝も港町神戸でカジュアルシャツを手がけるコトノイロシャツのブログをご覧いただきありがとうざいます。今日から12月。2025年も残り1ヶ月を切りましたね。この週末に、毎年この時期に関東からお越しになるお客様が、去年のお話を「この前」とおっしゃられたので、一年の早さをつくづく感じました。残り1ヶ月どのように過ごすかで2026年が変わる可能性もあります。来年への種まきをしていきましょうー。そしてお土産ありがとうございました!
今週はジャケット風シャツの新作です。メンズも販売していますが、まずはレディースから。今年の秋から新しく販売しているジャケット風シャツから、裾をフラット丈にしたデザインで登場です。
シャツの魅力の一つが、裾のラウンドにあると思います。諸説ありますが、シャツは肌着としての役割だったため、後ろから前に生地を回すため後ろが長く、その名残と言われているこの形状。神戸コトノイロシャツでは、それらの機能性以上にデザインが大きな要素だと捉えラウンドかかった裾のシャツを多く展開しています。
よく今回ご紹介するような「裾をまっすぐなフラット丈にできますか?」というご希望をお聞きします。もちろん専用の型紙でお作りできるのですが、それには少し壁を乗り越えないといけない事があるんです。それは体型補正です。意識された事がない方も多いかもしれませんが、フラット丈のお洋服を着て、ご自身を横から見たことはありますか?多くの方は意識して見たことはないと思います。多くの方が前下がりや後ろ下がりになっていると思います。ちなみに僕の場合は後ろ下がりです。後ろ下がりというより前上がりです。理由は鳩胸だからです。
着用者の肩の位置や形状、肩甲骨や胸周りもしくはお腹周りの影響で生地を多く取られる箇所が異なります。そうすると型紙上まっすぐに作っていてもその方の体型によりけりで、シャツを着た時に裾がまっすぐにならないんです。普通に考えて万人に適応する衣類なんてないということです。神戸コトノイロシャツはパターンオーダーのためそこまでの対応はいたしませんが、ご希望の裾ラインの形状でお客様のご希望にお応えするようにしています。(補正と呼ばれる体型に合わせた修正ではなく、パターン内でのデザイン的修正のみ対応)
こんな理由があり神戸コトノイロシャツではフラット丈のシャツをあまりお作りしていないのですが、今回はデザインを優先して作ってみました。使っている播州織は、緑とオレンジ色の糸を使用した若干厚めのツイル生地。撥水加工も施されています。今回のように経糸と横糸に大きな違いがあれば玉虫色が生まれるんです。見る角度により表情が異なり光沢を感じる魅力的な生地ですよね。上品さもプラスされるので、今回のジャケット風のデザインと相性抜群だと思っています。
補正について少し触れてみました。何となくイメージを持っていただけてたら嬉しいです。来週は具体例を用いてもう少しご案内できればと思います。ちなみに新作は同生地同デザインのメンズです。お楽しみに♪
師走の神戸からジャケット風シャツ
港町神戸から播州織玉虫生地のジャケット風レディースシャツの紹介と、オーダー時の裾まっすぐフラット仕上げ。


コメント