師走の神戸からジャケット風シャツ

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こんにちは。今日も夜景が綺麗な神戸でシャツを手掛けるコトノイロシャツのブログをご覧いただき、ありがとうございます。先週の神戸は一気に気温が下がるという予報が出ていましたが、身構えるとこんなものかと思うほどの気温でした。12月とはいえ上旬のため、この時期にしては冷え込むという予報だったのでしょうか。そんな話をお客様としていると、「確かに今年はカメムシが少なかったから、寒くならないかもね」と。カメムシが多ければ寒くなるという風説があるようなのですが、全く知らなかったです。一定の地域限定の慣わしなのでしょうか。それとも広く伝わる言い伝えなのでしょうか。春まで検証を続けてみようと思います。

今週の新作シャツは先週ご紹介したジャケット風シャツのメンズバージョンです。メンズシャツでは今までにセカンドブランドgiito fabricなどでフラット丈を販売してきましたが、ジャケット風ということで、その時より丈を数センチ短くしています。また生地は厚手の播州織ツイル玉虫生地ですので、寒い時期のアイテムとして上品なコーディネートとして楽しんでいただけると思います。ちなみに撥水加工も施されています。

先週補正について少し触れさせていただきました。補正とは何かと疑問に思った方も多かったと思いますので、具体例を用いて説明していこうと思います。

補正とはその方の体型に合わせて修正を加えることです。例えばイカリ肩となで肩の人が同じお洋服を着て、両者共に「体型に合った」着こなしになっているかというと、そんなことはないだろうと想像できますよね。なので、オーダーでお洋服を作る際はその辺りを計測をしたり考慮して型紙を作ることになります。もう一歩踏み込んだ説明をすると、バストの大きさが違う女性二人が同じフラット丈のシャツを着るとします。横から見た時に、バストの大きい方は「前上がり」、バストの小さい方はもしかしたら前下がりになるかもしれません。バストの大きい方はバスト部分で生地が取られるためにそのような状態になると想像できますよね。その時に、前上がりになった分量を下に足せばフラット丈になるということ、、、ではないんです。それはただの修正でしかないんです。胸で生地がとられているのだから、そこの部分を考慮した修正を加えることが補正です。でもどっちでも一緒と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例えばチェックやボーダー柄で想像してみてください。前者の裾部分を足しただけの修正だと、裾のラインに対して並行なチェックやボーダーの柄が出ず、柄だけを見るとなだらかなラウンドがかかった状態になってしまいます。無地だと一見分からないかもしれませんが、大きな大きな違いがあるんです。

神戸コトノイロシャツではこれらの理由から(フラット丈で作成しても体型によりけりのためフラット丈に見えない)フラット丈の既製シャツはあまり作成していないんです。そしてオーダーでは「補正ではなく修正」で対応するパターンオーダー形式を採用し、より多くの方にお求めやすい価格でご案内できるようにしているというところです。

本当はもっともっと奥が深く僕が対応できるようなことではないのですが、少しだけご紹介させていただきました。参考になった方がお一人でもいらしゃったら嬉しいです。何かと忙しい12月ですが、どうぞご安全にお過ごしくださーい

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