こんにちは。いつも港町神戸でシャツを手がける神戸コトノイロシャツのブログをご覧いただき、ありがとうございます。今日は昨振替休日となりますが、神戸コトノイロシャツは定休日を優先させていただいております。そのため明日以降のご来店をお願いいたします。余談ですが日頃より「させていただいきます」などには十分注意しています。定休日を優先のところでも、「しております」「させていただいております」でどちらが適当か一瞬悩みました。でも恐らくここはどちらでも大丈夫と判断したので、丁寧な後者にした感じです。いつも発信者のみの問題なのか、それとも受け取り手にも影響するのかという判断で使い分けています、、、。みなさんはどのように使い分けておられるのでしょうか。
そんな事はさておき、今日も新作の紹介です。先週ご紹介したダブルガーゼ生地の色違いバージョンです。無地面がカーキ色になっており比較的落ち着いたトーンのため、このシャツは後身頃全面を無地で使用しています。このムササビシャツは、身頃と袖が一体となったデザインになりますので、パーツが少ないんです。そのためテキスタイルの特徴がデザインに大きな影響を及ぼします。そのため先週のベージュ系の生地だと無地面を多く使用するとバランスが悪いと判断したため、前後身頃をチェックで使用しました。でも今回のシャツは前後一緒だと、生地の良さ・形の良さが削がれると判断したため、写真では分からないのですが後身頃は無地面を使用しています。逆に衿はチェックを使用し、後ろから見た時にも両面が見えるようにしています。同じ企画の播州織でも同じデザインにするのではなく、生地それぞれのポテンシャルを活かすのもとても大事だと考えているんです〜。
そしてダブルガーゼ生地について。前回お伝えしたように縫製はとても困難なテキスタイルになります。手のささくれでもダメージを及ぼす程のこの生地ですが、一番ダメージを受けやすい箇所がボタンホール部。そもそもボタンホールというのは、切り込みを入れ周囲を糸でかがっている状態(正確にいうと糸でかがってから切り込みを入れる)ですので、非常にデリケートな箇所なんです。そのため生地本来の糸番手や織り方が関係してくる箇所になり、太番手・甘い織りは適切な処理が必要になります。ちなみにそれらの条件の生地を、一般的なシャツと同じ加工をすると滑脱しやすくなります。そのため、かがり幅や密度を調整して対応するんです。しかしこの生地はダブルガーゼ!そんなことだけでは不十分です。なんせ手のささくれで糸が引っ掛かる可能性があるほどなので。神戸コトノイロシャツでは、ダブルガーゼ生地のホール加工には、シート状の接着剤を使用し糸と生地の間に挟み込みホール加工を行っています。どのような効果があるかというと、加工後に熱を加えることでシート状の接着剤が溶けて、生地同士または生地とホール糸を接着固定してくれるんです。ですのでホールの滑脱防止につながるんです。
恐らくこれは量販店で販売されていない物になりますが、物作りをされる方であれば代案で対応できると思います。お洋服は作って終わりではなく、そこからが始まり。お手入れや長期の着用にはそれなりの工夫が必要となりますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。ではでは3連休、素敵な最終日となりますように♪


コメント